PARALLELS RAS の使用例

Parallels RAS による柔軟なクラウド展開モデル

  • 総所有コスト(TCO)を削減しながら、さまざまなアプローチを活用できます。
  • リモートデスクトップセッションホスト(RDSH)、仮想デスクトップインフラ(VDI)、ハイパーバイザー、ハイパーコンバージドインフラ、クラウドプロバイダーなど、さまざまなワークロードが混在した環境で利用可能です。
  • Parallels® Remote Application Server(RAS)は Azure Virtual Desktop と統合されています。Windows 10 Enterprise マルチセッションを含むすべての仮想ワークロードを集中コンソールから一元管理できます。
  • インフラのオートスケーリングとワークフォースモビリティにより、ビジネス要件に容易に対応できます。

オンプレミス(プライベートクラウド)展開とは?

プライベートクラウドを利用する企業は、自社でクラウドコンピューティングのインフラを運用します。多くの場合、自社のセキュリティプロトコルと既存のインフラを活用する目的で、プライベートなクラウドが選択されます。ユーザーは、プライベートネットワークを経由して、オンデマンドで、コンピューティングリソースにアクセスすることになります。

メリット

プライベートクラウドモデルの場合、企業はデータを直接管理することができるので、セキュリティ、規制遵守、ビジネスガバナンスの要件を満たす点でメリットがあります。さらに、メンテナンスとアップグレードを IT 担当者が完全に制御できます。

Parallels RAS によるオンプレミス展開(プライベートクラウド)

Parallels RAS をオンプレミスで展開する場合は、物理サーバーまたは仮想マシン(VM)のいずれかに展開されます。データ、プロビジョニング、バックアップ、フェイルオーバーのエンドツーエンドの制御を必要とする組織が、このシナリオに該当します。多くの場合、この種類のセットアップは、組織内のデータセンターで行われます。またサードパーティのプロバイダー(コロケーションや地域ベンダーなど)によって行われることもあります。

オンプレミス展開

オンプレミス展開

Parallels RAS リファレンスアーキテクチャ

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パブリッククラウド展開とは?

クラウドコンピューティングにおける、もっとも一般的な展開方法は、パブリッククラウドを利用するものです。サーバーやストレージなどのクラウドリソースは、第三者であるクラウドサービスプロバイダーが所有および運営し、インターネット上で提供されます。ハードウェア、アプリケーションインフラ、その他のサービスは、クラウドプロバイダーが管理および所有します。代表的なパブリッククラウドプロバイダーとしては、Microsoft Azure や Amazon Web Service(AWS)などがあります。

メリット

パブリッククラウドによる展開の特長は、高い拡張性、柔軟性、そしてロケーションに依存しないことです。組織のメリットとしては、初期投資の大幅な減少によるコスト削減効果があります。コストの負担が小さいため、この方法は比較的容易に導入できます。パブリッククラウド環境のインフラは容易に利用できるため、迅速なアクセスとユーザーに対する最適なサービス提供が可能です。また、使用量に応じた課金の従量課金制であり、経費の削減も図れます。

Parallels RAS によるパブリッククラウド展開

Parallels RAS を使用することで、Microsoft Azure や Amazon Web Services(AWS)などのパブリッククラウドサービスにおける仮想アプリケーション/デスクトップの提供を簡素化および強化できます。オートスケーリングとロードバランス機能を内蔵した Parallels RAS は、パブリッククラウドのメリットを最大限に活用し、高可用性と事業継続性を提供します。Parallels RAS は、Azure Virtual Desktop などの DaaS(Desktop as a Service)製品の展開、サポート、保守にも対応します。

パブリッククラウド展開

Azure での展開

クラウド展開では、ユーザーのワークロードに応じたオートスケーリングが可能です。地理的に異なるロケーションでの操作を可能にするには、新しいインフラを展開する必要があります。クラウドによるグローバルな展開により、ユーザーはどのデバイスからでも同様の使用感で、アプリケーションやデスクトップにアクセスできます。

パブリッククラウドに Parallels RAS を展開することにより、組織は、特別な設定を必要としない高可用性機能や障害復旧など、高度なサービスを利用できるようになります。

Parallels RAS および Azure リファレンスアーキテクチャ

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ハイブリッドクラウド展開とは?

ハイブリッドクラウドモデルとは、パブリッククラウドとプライベートクラウドのワークロードを混在させたものです。ハイブリッドクラウドにより、2 種類の環境にまたがって存在するアプリケーションやデータへのアクセスが可能になります。ハイブリッドクラウドは、柔軟性、コンプライアンス、セキュリティ、展開オプションの多様化、既存インフラの有効活用を指向する、多くの企業で支持されているアプローチです。ハイブリッドクラウドを採用することで、企業ユーザー(公共事業分野の IT ソリューションなど)は、必要に応じてオンプレミスのインフラをパブリッククラウドにスケールアップできるようになります。組織は、規制要件に対応するため、機密データについては、自社のデータセンターに保管しながら、特定のワークロードをクラウドで実行できます。

メリット

ハイブリッドクラウドモデルを利用するメリットとしては、柔軟性、セキュリティ、コンプライアンス規制の遵守、拡張性、費用対効果などが挙げられます。

Parallels RAS によるハイブリッドクラウド展開

Parallels RAS はハイブリッド展開をサポートしており、ワークロードの分散とフェイルオーバーが可能です。ハイブリッドクラウドを採用すると、プライベートクラウドとパブリッククラウドの間でワークロードを分散させることができるため、コンピューティング要件やコストが変化する場合の柔軟な対応が可能になります。Parallels RAS によって、RD セッションホストの追加やエンドユーザーの追加、コスト効率のよい高可用性インフラなど、さまざまなシナリオを簡単に導入することができます。Parallels RAS では、Azure Virtual Desktop などのクラウドサービスが利用可能であり、さらに Microsoft Azure 上のセッションホストや、RD セッションホストなどのマルチセッションホスト、オンプレミスの VDI などのシングルセッションホストも利用できます。

ハイブリッド展開

AWS での展開

組織は、オンプレミスとパブリッククラウドを組み合わせたフェイルオーバーインフラを構築するために、ハイブリッド展開を導入します。また、ハイブリッド展開は、パブリッククラウドへの完全移行を目指す、長期的な戦略の第一歩にもなり得ます。

Parallels RAS は、Microsoft AzureAmazon Web Service、またはその他のクラウドプロバイダーとのハイブリッド展開をサポートしています。

AWS 上で動作する Parallels RAS

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ハイパーコンバージド展開とは?

ハイパーコンバージドインフラ(HCI)は、ストレージ、ネットワーク、コンピューター処理、管理など、従来のデータセンターの要素をすべて統合し、組み合わせたソフトウェア定義のインフラです。インフラ管理の一元化により、シンプルな方法でハイパーバイザーと VM の展開または拡大/縮小を実行できます。ハイパーコンバージェンスにより、組織は共有リソースプールでアプリケーションを展開できるようになり、より高いパフォーマンスを得ることができます。

メリット

従来のデータセンターアーキテクチャと比較する場合、HCI インフラを利用するメリットとしては、合理的な管理、シンプルな導入、拡張性、コストの削減が挙げられます。

Parallels RAS によるハイパーコンバージド展開

Parallels RAS はハイパーコンバージドテクノロジーを念頭に置いて設計されており、必要に応じて VDI デスクトップを自動的に生成および展開します。これにより管理者は、ゲスト VM をその場で作成および展開できるようになります。テンプレートとしてマスターの Virtual Desktop を作成し、数百台の Virtual Desktop のクローンを高速に作成することが可能です。Parallels RAS は Nutanix のパートナーであり、AHV、HPE ハイパーコンバージドソリューション、Scale computing on HC3 をサポートしています。これにより、展開の簡素化、柔軟性の向上、コスト削減が実現します。Parallels RAS により、ハイパーコンバージドソリューションとデータセンターのリソースが統合される一方、一元化されたコンソールからアプリケーションとデスクトップを監視できます。

VMware ESX と Nutanix

Nutanix での展開

HCI ソリューションでは、必要な電力と設置面積が削減され、ストレージの複雑性が解消されます。HCI の主な利点の 1 つは、データセンターのプールにプラグアンドプレイで接続し、追加の設定をすることなくすぐに運用できることです。

VMware ESX と Nutanix

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HPE ハイパーコンバージドでの展開

HPE ハイパーコンバージドでの展開

Parallels RAS は、データセンターリソースを一元管理する直感的なコンソールを備えています。このコンソール経由で、HCI からアプリケーションとデスクトップを提供できます。

HPE ハイパーコンバージド

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Scale Computing HC3 での展開

Scale Computing HC3 での展開

Parallels RAS では、Scale Computing HC3 のサポートが開始されました。Scale Computing HC3 は、ハイパーコンバージドのソリューションであり、単一のアプライアンスでコンピューター処理、ストレージ、仮想化環境、バックアップ、障害復旧を連係させることができます。この機能により、IT 管理者は、Scale Computing HC3 API 経由で VM を管理(起動/停止/サスペンド/リセット/削除/クローン)できます。

Scale Computing HC3

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